1世界の底は無言の条理に満ちている。だれのどんな言葉もこの自然を掬いきれていない。この条理を回避する装置が文化であるが、文化という自然の皮膜はとても薄いので、な・・・【続きを読む】
[embed]https://www.youtube.com/watch?v=wT3cdi-qw0M[/embed] 1たのしい空想をする。自己に先立つ超越が存在しないことの不可能性を親鸞とは違うやり方でひらくことが・・・【続きを読む】
[embed]https://youtu.be/MNYiBUdY_kc[/embed] 1幽遠のむかし、あるひとつの信じ難い驚異が時空をたわませ、野の花、空の鳥を匂い立たせた。いつもそのうえに立っている、そ・・・【続きを読む】
浄土真宗の経典『教行信証』の冒頭に仏の摂取不捨の真言が円融すると述べられている。〔謹んで浄土真宗を按ずるに、〕二種の廻向あり。一つには往相。二つには還相なり。往相の廻向に・・・【続きを読む】
1一箇の偉大な卑小がこの地上から消えた。存命中に大恩のある絵描きの桜井孝身さんが亡くなった。九州派のことについては書かぬ。一度お会いしたいなと思いながらなかなかそ・・・【続きを読む】
1悠遠の太古に陽気な面々がよぎられたそれがなんであるのかわからない不思議な情動。それがあることによってヒトが人となった由縁。ある根源の情動。見えないがたしかにそ・・・【続きを読む】
1オウムの悪口を言えばだれとでも和が成り立つ時期があった。マスコミはオウムの若者を異形のものとして報道した。どんなに仲の悪い奴や嫌いな奴とでもオウムを狂った殺人・・・【続きを読む】
1人の由縁は性から来て性に還ることにある。来たる性は往相に属し、還る性は還相に属する。自己も共同性もうたかたにすぎない。喩としての内包的な親族はこの考えの延長にあ・・・【続きを読む】
[embed]https://youtu.be/qJ6hmupAtIg[/embed] 1この頃気がつくと家でも街中でもスタバでもいつもピレリの演奏するショパンのノクターンを聴いている。じぶんとは縁がないと・・・【続きを読む】
1雄大というか、完璧な作品だなあ、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」は。あといくつかの作品をまわりに並べたら文芸作品として書かれた人類史と比喩できるほどだ。あるいは一枚・・・【続きを読む】
1 「宮沢賢治の自然2」の前に吉本隆明の大衆という理念について書きたいことがでてきた。吉本隆明の「大衆の原像」や「生存の最小与件」や「理念としての大衆」という概念・・・【続きを読む】
1なぜ『1★9★3★7』が書かれたのか。帯文にモチーフのすべてが書いてあるとわたしは思った。帯文を読みながらどこかに既視感があった。平時にひとりで守りの戦いをながくやり・・・【続きを読む】