1人間という善きものはいちども本懐を遂げていないと思うから内包論を書いている。レヴィナスは私性を半分だけ言い当てた。「『そこはおれが日向たぼっこする場所だ』。この・・・【続きを読む】
1言葉が根づくとはどういうことかと長く考えてきた。世界を理解する方法はさまざまある。なるほど世界の成り立ちはこうなっているのだと得心がいくと、その理解はその人の主・・・【続きを読む】
5 圧倒的な善として人間ははじまった片山 森崎さんはブログのなかで繰り返し、「おのずからなる善」「おのずからなる絶対的な善」ということを言っておられます。わかりやすい例を・・・【続きを読む】
1グローバル経済とビットマシンが世界を駆動している。この世界では適者生存が自然だとされる。わたしたちを惑乱させる人類史的な大変動には理念というものがない。ただひと・・・【続きを読む】
4 総表現者としての生片山 グローバリゼーションによって国家や文化や伝統といった保護膜が破壊され、誰もが一個の生存として剥き出しにされる。一人ひとりの個体差が個体差として・・・【続きを読む】
1交換の裏返しの贈与ではなく、内包的な贈与を考えはじめると、内包的な贈与がじつは存在論であることに気づき、文化人類学の知見があたまのなかに入ってこなかった理由が腑・・・【続きを読む】
1ずいぶんむかしアーレントの『イェルサレムのアイヒマン』という本を読んだ。その時期に彼女の著作を吸い込むようにまとめて読んだ。いくつか印象に残る言葉がある。ユダヤ・・・【続きを読む】
3 総アスリートという自然片山 以前に森崎さんが、現在の世界のありようを「総アスリート化」という言い方で粗視化されたことがあって、ぼくたちのあいだではすっかり定着した言い・・・【続きを読む】
親鸞 送ってきたこの文章はパソコンのワープロで書かれたものか。森崎 どうしてご存じですか。親鸞 パソコンくらいはこちらにもあるぞ。ブラインドタッチは下手だけどな。ところで・・・【続きを読む】
1世界の片隅に埋もれ残骸のように遺棄された地所を天皇は鎮魂と慰藉のために訪れる。国民統合の象徴としての象徴的な行為である。苦難な生を生きる者たちを天皇夫婦は巡幸す・・・【続きを読む】
2 国家を私的に運用する片山 トランプが手続きなしに、いきなりシリアを空爆した。実際にどういう経緯だったのか、いろんな情報が錯綜していて真相はわかりません。新聞やネットで・・・【続きを読む】
1天皇にとって国民という第三者問題はどのようにあらわれるか。だれも書いたことのない天皇論を書く。天皇にとって当事者性とはなにか。天皇が自己を内面化することはないの・・・【続きを読む】