1息を詰めるようにしてこの数年内包論を書き継ぎ、幾分か世界に王手をかけようとしていた。その矢先にわたしの地上の旅がふいに終わりかかった。内包論を少しでも進めたくて・・・【続きを読む】
1心臓に不穏があって2週間入院し運良く生還した。救急搬送されているとき、薄れていく意識のなかでこんなにあっけないものかと思ったことを覚えている。お迎えが来ずに生き・・・【続きを読む】
1生誕と死のなぞを自己が自己であるという同一性は解くことができない。私が自己の意志でこの世に生をうけたか。そんなことはない。だれもが何の何某と名づけられていること・・・【続きを読む】
12018年3月12日、9億円の土地を森友学園にプレゼントした顛末を記す、改竄された決裁文書を、財務省が国会議員に開示した。アベシンゾウ夫婦の関与がごっそり削られ、安・・・【続きを読む】
1神の子イエスを救世主とするキリスト教の観念は人類史の偉大な発明だった。中近東の土俗的な宗教であったユダヤ教のなかから生まれたこの宗教はヤハウェという唯一神ののっぺ・・・【続きを読む】
1かぎられた有限の生のなかで体験できることはわずかだと思う。わたしはこの半世紀のあいだにふたつのことを体験した。たったふたつだ。生を引き裂く力と、生をつなぐ力。こ・・・【続きを読む】
1イエスを生活することを実践した千石剛賢(1923-2001)はたしかに卑小であることがそのまま偉大である生を生き切った思想家である。信仰集団「箱舟」を主宰し、メディアは・・・【続きを読む】
1特別機密保護法の成立をきっかけに、壊れつつあるこの国のありようを直視しながら、未知の世界を構想しようと片山さんとの対話をはじめた。米国に追従して戦争をできる国に・・・【続きを読む】
第十六信・片山恭一様(2018年2月19日) 1第十五信は圧巻の内容でした。なんども読みかえしました。しばらくあいだが空きましたが第十六信をお送りします。よくつづく・・・【続きを読む】
1天皇制を総体のメカニズムのなかで共同幻想であると解いたとき、皇国という宗教が人びとに加担を強いたしくみが理解される。加担というものは人間の意志にかかわりなく、人・・・【続きを読む】
1おしゃべりをするときの吉本さんの独特の雰囲気を菅原則生がよく描写しているので引用させてもらう。わたしもなんども吉本さんのじかの声を聞いたのでよくわかる。およそ相・・・【続きを読む】
1思想家としての吉本隆明がそのなかにいてそこを生きたこととはなにか。生涯、吉本隆明は大衆の原像を内在的に生きた。「歴史の究極のすがたは、平坦な生涯を〈持つ〉人々に・・・【続きを読む】