1生の固有性を当事者性として生きるとき、体験の渦中にあってその体験を俯瞰することはできない。わたしは体験として当事者性を生き、体験の当事者性が生みだしたさまざまな・・・【続きを読む】
1わたしの存在そのものが世界への問いとしてある。存在しているとはどういうことかという根源的な問いにたいして、存在は意識の外延のなかにはなく、意識の内包のなかにある・・・【続きを読む】
1内面という精神の形式は、フロイト(1856-1939)の無意識とおなじでとても未開的である。未開・原始・野蛮という歴史の認識も同様である。フロイトが神経症の患者の緻密な観・・・【続きを読む】
1文明の外在史と精神の内在史の矛盾を、人間にとっての精神の母型とされるアフリカ的段階を梃子とし、その精神の母型を外在史に繰り込むことで、文明の外在史を組み替えるこ・・・【続きを読む】
1『人間機械論』からノーバート・ウイナーの特徴的な考えを抜粋する。AIのディープラーニングという手法がウイナーの提唱したフィードバックという概念をアルゴリズムによ・・・【続きを読む】
1心はどこにあるか。心的現象とはなにか。心が自己と相関することはまちがいない。では自己とはなにか。宮沢賢治は『春と修羅』で、「わたくしという現象は/仮定された有機・・・【続きを読む】
1マルクスは『経済学・哲学草稿』でつぎのように書いている。人間の人間にたいする直接的な、自然的な、必然的な関係は、男性の女性にたいする関係である。この自然的な類関・・・【続きを読む】
第十四信・片山恭一様(2017年12月6日)戦後の総敗北ということを、サイトの記事でも片山さんとの往復書簡でも取りあげ、しばらく考えてきました。その総仕上げとも言える柄谷・・・【続きを読む】
1吉本隆明の思想の根本的な欠落とはなにか。国家の起源を解明したにもかかわらず、国家から降りる原理をつくることができなかった。国家への往き道はあるが国家からの還り道・・・【続きを読む】
1歴史は一人ひとりの生のなかに直立して内在するもので空間化することができない。外延的な意識を往還して内包的な自然を生きると存在がふいにふかくなる。根源のふたりが分・・・【続きを読む】
1親鸞が吉本さんが書いた親鸞論を読めばなんと言うだろう。おれの考えたことの底の方まではわかっていないと言うと思う。それは吉本さんのなかにもあった。だれのどんな吉本・・・【続きを読む】
第十三信・森崎茂様(2017年11月23日) 11月はじめにアメリカのトランプ大統領が来日して、6日に安倍首相と会談しました。翌日の新聞に共同会見の内容が出ていましたが、・・・【続きを読む】