日々愚案

進撃の内包1

716PINp6ZdL__SL1160_2002年に『内包存在論草稿』を私家版で出版した。(http://www.guan.jp/02dir/guan02.pdf)
以後10年余、内包論を中断したが、論考を再開する。モチーフを持続する力が漲るのに長い時間を要した。
ずいぶん前に、共同幻想のない世界ということを着想し、論考を書きすすめてきたが、あまりの困難に息切れし、ひとりひそかに思考実験をくり返してきた。

その日々にあっていくつかの出来事に励まされた。そのひとつは笠陽一郎さんの「毒舌セカンドオピニオン」(http://dokuzetu2.ken-shin.net/kakorohu28.html)であり、朝目覚めてかれのブログを見るのが楽しみだった。いまは病に臥せっておられますが、毒舌の再開を心待ちにしている。どうか一日も早くお元気になってください。
もうひとつある。〔さらば消毒とガーゼや傷は絶対消毒するな〕を提唱する夏井睦さんの「うるおい治療」(http://www.wound-treatment.jp/title_new.htm)を毎日読んでいる。とても刺激的です。
このふたつは私に元気をくれます。

私の内包論はひとつの世界構想であり、世界認識の新機軸になるものだと思っている。また悶絶するにきまっているが、切れ切れの論考を、区切りがつけば、そのつど公開していこうと考えている。

GUAN(http://www.guan.jp/)にも、工事中の『内包表現論序説』のPDF、そのほかの未公開の論考、1990年に行われた吉本さんとの「対幻想」をめぐっての長時間対談(『パラダイスへの道1990』掲載)もいずれ順次UPしていきたいと思っている。

あらゆることが過ぎていき、曰く言いがたい10年だった。
今は青嵐の時節。なにはともあれ、内包論は進撃を再開します。

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