1吉本隆明の思想の根本的な欠落とはなにか。国家の起源を解明したにもかかわらず、国家から降りる原理をつくることができなかった。国家への往き道はあるが国家からの還り道・・・【続きを読む】
1歴史は一人ひとりの生のなかに直立して内在するもので空間化することができない。外延的な意識を往還して内包的な自然を生きると存在がふいにふかくなる。根源のふたりが分・・・【続きを読む】
1親鸞が吉本さんが書いた親鸞論を読めばなんと言うだろう。おれの考えたことの底の方まではわかっていないと言うと思う。それは吉本さんのなかにもあった。だれのどんな吉本・・・【続きを読む】
第十三信・森崎茂様(2017年11月23日) 11月はじめにアメリカのトランプ大統領が来日して、6日に安倍首相と会談しました。翌日の新聞に共同会見の内容が出ていましたが、・・・【続きを読む】
1内包論をしぶとく考えていると、歴史の段階という理念は、なんの意味もないのではないかと思えてくる。野蛮、未開、原始に込められた概念は同一性が整序した空虚な概念にす・・・【続きを読む】
1国家や政治や戦争のない、あるいいは交換による富を贈与に変えるにはどんな世界認識が要請されるのだろうか。適者生存という世界の無言の条理は人類史と共に現存してきた。・・・【続きを読む】
1宮沢賢治(1896-1933)の作品はまだいちども読み解かれていない。内面の表白ではないかれの作品を解説する批評の概念がないからだ。意識の外延性をどれだけ緻密にしても宮・・・【続きを読む】
熱狂のない醒めたファシズムの時代を生きている。内面より深い自然をつくることができなければもうわたしたちはどこへも行けないというところに追い詰められていると思う。わたしたち・・・【続きを読む】
1自然を観念の対象として粗視化し、粗視化された自然を観念の土台にしながら、自然についての観念は自動的に更新される。自然の粗視化は、思考の慣性として共同化され、どう・・・【続きを読む】
第十二信・片山恭一様(2017年11月4日)この往復書簡も第十二信となります。これまで4年近く片山さんと集中した討論をやってきて、言葉が噛み合うようになったという感じをも・・・【続きを読む】