吉本思想はその全体においてニヒリズムが底流している。敏感に辺見庸は察知した。まだ元気だった頃の辺見庸が、『夜と女と毛沢東』で言う。 「吉本さんは、ときにこのまま消尽して・・・【続きを読む】
ひそかにおもんみれば、聖道の諸教は行證ひさしくすたれ、浄土の眞宗は證道いまさかんなり。しかるに諸寺の釋門、教にくらくして眞假の門戸をしらず。・・・これによりて眞宗興隆の・・・【続きを読む】
内包論の続稿を、絶句、悶絶しながら書いている。からだもこころも撚れる。いくら踏んばっても一気呵成にはいかなくて、つづら折りの道を相も変わらず行きつ戻りつしている。思考の・・・【続きを読む】
この一年余、週日はわりにゆっくりできる時間があるので、あれこれよくかんがえる。 ミシェル・フーコーの『コレージュ・ド・フランス講義13』がアマゾンから届いた。食事をしな・・・【続きを読む】
迷って、買った、『フランシス子へ』。 ハルノ宵子さんのあとがきの一言、「吉本ファン諸子よ! 私はあなた方とはなんの関係もないのだ」が痛快だった。彼女のいうとおりだと思う・・・【続きを読む】
夏井さんの「新しい創傷治療の更新履歴」をわくわくしながら読んでいる。 ついに近藤誠さんのがん理論を夏井睦さんがとりあげた。長年がん治療の弊害をしつこく説いてきた近藤理論・・・【続きを読む】
『開店休業』(吉本隆明)を読んだ。ひさしぶりにいい本を読んだなあという満足感があった。 娘のハルノ宵子さんのあとがきがよかった。「氷の入った水」を何度も何度も読み返した・・・【続きを読む】
2002年に『内包存在論草稿』を私家版で出版した。(http://www.guan.jp/02dir/guan02.pdf)以後10年余、内包論を中断したが、論考を再開する。モチーフを持続する力が漲るのに長い時間・・・【続きを読む】
「都市論としての福岡」は桜井孝身・友納英毅・森崎茂の共同編集による雑誌『パラダイスへの道91』に掲載された。この福岡での講演は前年に私と吉本さんとの間で行われた対談の延長・・・【続きを読む】
自己・他者・超越という一群の観念を大元で統覚している自己同一性を究尽し、拡張することができれば、人類史はおのずとあらたまることになるとかんがえている。 人と人はどうやっ・・・【続きを読む】