1文明の外在史と精神の内在史の矛盾を、人間にとっての精神の母型とされるアフリカ的段階を梃子とし、その精神の母型を外在史に繰り込むことで、文明の外在史を組み替えるこ・・・【続きを読む】
1『人間機械論』からノーバート・ウイナーの特徴的な考えを抜粋する。AIのディープラーニングという手法がウイナーの提唱したフィードバックという概念をアルゴリズムによ・・・【続きを読む】
1心はどこにあるか。心的現象とはなにか。心が自己と相関することはまちがいない。では自己とはなにか。宮沢賢治は『春と修羅』で、「わたくしという現象は/仮定された有機・・・【続きを読む】
1マルクスは『経済学・哲学草稿』でつぎのように書いている。人間の人間にたいする直接的な、自然的な、必然的な関係は、男性の女性にたいする関係である。この自然的な類関・・・【続きを読む】
第十四信・片山恭一様(2017年12月6日)戦後の総敗北ということを、サイトの記事でも片山さんとの往復書簡でも取りあげ、しばらく考えてきました。その総仕上げとも言える柄谷・・・【続きを読む】
1吉本隆明の思想の根本的な欠落とはなにか。国家の起源を解明したにもかかわらず、国家から降りる原理をつくることができなかった。国家への往き道はあるが国家からの還り道・・・【続きを読む】
1歴史は一人ひとりの生のなかに直立して内在するもので空間化することができない。外延的な意識を往還して内包的な自然を生きると存在がふいにふかくなる。根源のふたりが分・・・【続きを読む】
1親鸞が吉本さんが書いた親鸞論を読めばなんと言うだろう。おれの考えたことの底の方まではわかっていないと言うと思う。それは吉本さんのなかにもあった。だれのどんな吉本・・・【続きを読む】
第十三信・森崎茂様(2017年11月23日) 11月はじめにアメリカのトランプ大統領が来日して、6日に安倍首相と会談しました。翌日の新聞に共同会見の内容が出ていましたが、・・・【続きを読む】
1内包論をしぶとく考えていると、歴史の段階という理念は、なんの意味もないのではないかと思えてくる。野蛮、未開、原始に込められた概念は同一性が整序した空虚な概念にす・・・【続きを読む】
1国家や政治や戦争のない、あるいいは交換による富を贈与に変えるにはどんな世界認識が要請されるのだろうか。適者生存という世界の無言の条理は人類史と共に現存してきた。・・・【続きを読む】
1宮沢賢治(1896-1933)の作品はまだいちども読み解かれていない。内面の表白ではないかれの作品を解説する批評の概念がないからだ。意識の外延性をどれだけ緻密にしても宮・・・【続きを読む】